内容はNet上ではあれやこれや語り尽くされているので割愛するけれど、とにかく神山健治 監督のオリジナル作品なのである。今回『攻殻S.A.C』で見られた"時事・ニュースをネタ元に話の骨格を構築する手法"は、今作の『日本の停滞・閉塞した空気の打破』のテーマ(私見)において攻殻ほどハードで無く、主人公『滝沢 朗』のポジティブな立ち回りと相まって、ライトタッチなストーリーになっている。
さらにアニメでありながら動きが少なく、ダイアローグがやたら多い。ともすれば『名探偵コナン』のほうがアクション多いかもと思うくらいで、(これまた私見)『サスペンス劇場』や『月9』なんかの連続ドラマを見ているような感覚すら覚えるくらい。(多分意図的な構成で連続モノの体なのだろうけど)
でまんまと続きが気になり術中にはまった次第。
いろいろ伏線から後の展開を詮索するのも楽しいねぇ。"世直し日本代表"として『セレソン』と称した"12人"が選抜され、うち一人が『サポーター』と称し世直しゲームの監視人となる。―とくれば"No.12"がサポーターなのだろうなと想像し、『滝沢』が"No.9"なのは"ファブローゾ"ルイス・ファビアーノになぞらえているのかしら?(とすればゲームの勝者を暗示しちゃったりして)などと深読みし過ぎたりするし、"No.11"『黒羽』が"身を挺して"滝沢を助ける件は正に"No.11"ってところで勝手に腑に落ちちゃったりして…。
また携帯コンシェルジュの『ジュイス』(声:玉川紗己子)の応対ぶりも最高! 絶妙で粋な台詞返しは
人工知能でありながらキュートな振る舞い。玉川嬢は不動の"神山組AI女優"というニッチなポジションを築いたのでありましたとさ(ってなんのこっちゃ)。
で、御多分にもれず本作のキャラクターもTwitter上にbotが存在し(当然非公式)ツイートしているのだが、やはり面白いのは『ジュイスbot』で、電子マネー残高照会が出来る『concierge_juiz 「東のエデン」のジュイス風 bot 』と2時間以内の申請額の最高値・最安値をツイートする『call_juiz JUIZ CALL / ジュイス・コール 』がある。botだとはわかってはいても息抜きにツイートしたくなる。
このツイートを玉川嬢の声で音声読み上げしてくれるソフトがあればナァと妄想中
嗚呼面白っ! 仕事一色のGWのいいガス抜きになりました、神山監督の次回作が楽しみですわ。
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