2012/02/16


デヴィット・フィンチャー監督最新作の映画 『ドラゴン・タトゥーの女』を観て来ました。

昨秋 トレント・レズナーとカレンOによる「移民の歌」のカバーにのせた本編のシーンの数々を高速スライドショーで魅せる フラッシュムービーの特報に期待感満載で劇場に足を運びました。

で、特報の編集もカッコよかったのですが、本編のオープニングもまたフィンチャー監督らしい ダークな色彩のスタイリッシュなPV調の画面で カッコイイ。

テーマに 企業汚職・虐待・ネオナチ などの社会の歪みを題材としているこの映画、 原作小説はスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによる推理小説3部作で既にスウェーデンで映画化され2009年に3部作が公開されていまして、本作は1作目の『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』をリメイクしています。

ダニエル・クレイヴ 演じるジャーナリストのミカエル・ブルムクイヴィスト は 名誉毀損裁判で敗訴した汚名をはらすために、財閥一族の14年前の殺人事件の真相究明を引き受ける。調査の過程で「トンガって」いる凄腕調査員 ルーニー・マーラー演じるリスベット・サランデル を助手とし 事件の真相に迫ってゆくという筋書。 兎に角 この主演の2人の描き方が 文句無しにカッコイイ。ダニエル・クレイヴは007シリーズで観る彼とも違った渋さと格好良さが漂っていて、申し分無し。またリスベットのキャラクターもパンキッシュな衝動と冷静かつ淡々と怒りを内包しつつ事象に接してゆく面と、興味深い調査事例にのめり込んでいくドライブ感を抑えきれず滲み出る様が 自分好み。ルーニーの演技にすっかり魅せられてしまった。

あと 劇中 の調査アイテム として主人公2人が Mac Book Pro を使うシーンが頻繁に出てくるのだけれども、キャプチャーした資料写真をスライドショーして 対象の目線の動きから真実の糸口を掴んだり、Findlrで資料間を横断閲覧したりと、Macのプロモムービーかってくらいにカッコイイ使われ方をしていてすんごいスタイリッシュ。(ソニー・ピクチャーズ配給なのに大丈夫なの?と思っていたら、しっかりVAIOもワンカット映ってましたけどね。)

残虐性や猟奇的な部分は有るけれど、観終わるとチョットした昂揚感の余韻も残る面白い映画でした。3部作すべてリメイクされるといいなぁ。(ダニエル・クレイヴは3作全ての出演契約したってWikipediaには載っていたけど 007の新作の撮影に入るだろうから、1年近く次作まで間が空くだろうしなぁ。)

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