アート好きな郵便局員だったハーバートと図書館司書だったドロシーの
夫婦を追ったドキュメンタリー
妻ドロシーの収入で生活し、夫婦連れ添って毎日のようにアート展に出かけ、
アーチストと直に交流しつつ 夫ハーブの収入で
ミニマル、コンセプチュアリズムなモダンアートの作品を購入・収集、
1LDKのアパートがまるでヲタク部屋のごとく作品で埋め尽くされ
トレーラー5台分ものコレクションを築くといった
所帯持ちヲタクの己にはまさに「理想の夫婦像」
過去の写真やインタビューで生立ち・結婚を回顧しつつ
現在の時間軸では アーチストの交流、コレクション収集といった日常から
コレクションのアメリカ国立美術館ナショナルギャラリーへの1000点余り寄贈と
全米50州の美術館に50点ずつ寄贈の『ヴォーゲル・コレクション 50×50』へと
話を追っていく内容
ヴォーゲル夫妻のキャラクターは穏やかな雰囲気の中にも際立っている感
特にドロシーの振る舞いが素敵、ちょっと『粋』を感じる程。
趣味やセンスを共有しあえる夫婦像をドキュメンタリー手法で
観せるところにこの映画の面白さがあるのかな、
これが日本の話だったら「ゲゲゲの女房」みたいな回顧ドラマに仕上がっちゃうんだろうなぁ。
夫妻や関係者へのインタビューやカメラワークも
少し引き気味といったらよいのか間合いを置いた感の映像で、
テレビのドキュメンタリー的な構成に写り ちょっと落ち着いた印象。
監督・プロデューサーは日本女性の佐々木 芽生(めぐみ)女史
公式サイトのプロフィールを見ると
フリー・ジャーナリストやNHKのリポーターやテレビドキュメンタリーの製作に携わっていたそうだ。
『YOUNG@HEART』のようなエンタメ的な編集で魅せるドキュメンタリー映画もいいけど、
本作のような落ち着いた構成もヴォーゲル夫妻の人柄にマッチしていてこれもいいかな。
続編の『Herb & Dorothy 50X50 』制作を準備中とのこと、
観られる機会があればまた追体感したいです。
観られる機会があればまた追体感したいです。
「アートヲタ」な方には御勧めな一本です。
映画「ハーブ&ドロシー」予告編
映画「ハーブ&ドロシー」予告編
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