2015/04/21


予備知識無しで映画『セッション』を観た。<映画『セッション』公式サイト> とてもエモーショナルだけど胸焼け的な不快を感じ 遺された印象にヒリつく痛みを覚える作品。
あらすじを上っ面だけなぞれば J・K シモンズ 演じる 音大講師・ビックバンド バンマスの フレッチャーが マイルズテラー 演ずる 音大生ニーマン をひたすら disる ハラスメント映画で 何だろうか 嫌悪感にも似た ザワつきが収まらない。

『セッション』って邦題も違和だらけに感じてしまう。原題『WIPLASH』は 作中に出てくる練習曲のタイトルであり、鞭の先端の意味 (コレはパワハラなレッスンを想起させる)もあれば、ドラマーの職業病とも言える『鞭打ち症』の意味もある。(ニーマンが交通事故に遭う場面もあるが、流石にコレは含んでないかな?) なので観賞後の想いとしては この邦題は無いかなぁという感想。

ストーリーは端折るが、<Wikipedia:映画『セッション』>  罵りの連続な理不尽レッスンの果てに 何処までも下衆なフレッチャーの指揮と 病んだ末 沸点越えのニーマンのドラムが 主導権争いする終盤へ、が 一線を越えた感のラストのドラミングは怒涛の迫力はあっても 狂気に満ちた破綻劇の『回収』が成ったかといえば どうもスッキリしない。フレッチャーとニーマンはわかりあえたのか?と言われれば、スウィングしたというよりも各々ハイになっていただけの恍惚な表情にしか映らなかった。 また 正直 自身の感想がカオスな状態で、整理がつかない。

一方この作品 こんな批評バトルもあり <BeagleTheMovie:『セッション』に関する菊地評と町山評を私的に整理する。> ただただ己の映画観の浅はかさも痛感した。そしてこの記事みて<町山さんにアンサーさせて頂きます(長文注意)>『はじまりのうた(BEGIN AGEIN)』は是非に観賞せねばと思った次第です。

確実に爪痕が残る後味で多分に賛否で揺れる作品だとは思うけど、絶対に観ておいたほうがいい一本には間違いないです。 
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