ティエリーは動画ヲタとしてライフログをビデオテープに『ただ』記録し続けていたが、いとこのストリートアーティスト『スペースインべーダー』の活動を目の当たりにし、ストリートアートに見せられ アーティストの追っかけの傍ら記録ビデオを撮り続ける。
やがてティエリーは偶然にもバンクシーと出会い 彼の助言に従い ビデオを映画として編集することに。
だが ティエリーには映像作家としてのセンスが欠けていた。そこで改めてバンクシーはティエリーにアーティスト活動を薦める。かくしてアーチスト『MBW』が誕生するのだ。ヲタクのティエリーが憧れのバンクシーに命じられたものだから 当然舞い上がり暴走まがいの仕掛けを打ち 神輿に担ぎ上げられるかの如くショーを開催、ドタバタの中 突然アートシーンの最前線に躍り出る。その様は非常に滑稽。
確かに『MBW』誕生の舞台裏を追ったドキュメンタリーとしては 流されるままにアーティストになる過程が面白く、緩慢無きテンポ感の有る映画だった。以降のティエリーの活動が成功を続けるのか撤退を余儀なくされるのか、その行く末が気にはなる。
またストリートアートの記録映画という側面も有る。普通なら隠されている制作過程を垣間見れたりするのはティエリーのビデオテープのストックの賜物。何にしてもログを残し続ける事の凄さを垣間見れる。恐るべしヲタクの所業なり。ストリートアート・サブカル マニアは必見です。
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