2011/10/26


LAの自称映像作家ティエリー・グエッタがバンクシーにビデオ取材をしようとするも才能の無さを見透かされて、逆にバンクシーがティエリーのドキュメンタリーを制作するというパラドックス映画。 
ティエリーは動画ヲタとしてライフログをビデオテープに『ただ』記録し続けていたが、いとこのストリートアーティスト『スペースインべーダー』の活動を目の当たりにし、ストリートアートに見せられ アーティストの追っかけの傍ら記録ビデオを撮り続ける。
やがてティエリーは偶然にもバンクシーと出会い 彼の助言に従い ビデオを映画として編集することに。
だが ティエリーには映像作家としてのセンスが欠けていた。そこで改めてバンクシーはティエリーにアーティスト活動を薦める。かくしてアーチスト『MBW』が誕生するのだ。
ヲタクのティエリーが憧れのバンクシーに命じられたものだから 当然舞い上がり暴走まがいの仕掛けを打ち 神輿に担ぎ上げられるかの如くショーを開催、ドタバタの中 突然アートシーンの最前線に躍り出る。その様は非常に滑稽。
確かに『MBW』誕生の舞台裏を追ったドキュメンタリーとしては 流されるままにアーティストになる過程が面白く、緩慢無きテンポ感の有る映画だった。以降のティエリーの活動が成功を続けるのか撤退を余儀なくされるのか、その行く末が気にはなる。

またストリートアートの記録映画という側面も有る。普通なら隠されている制作過程を垣間見れたりするのはティエリーのビデオテープのストックの賜物。何にしてもログを残し続ける事の凄さを垣間見れ
る。恐るべしヲタクの所業なり。ストリートアート・サブカル マニアは必見です。


映画 イクジット・スルー・ザ・ギフトショップ 公式サイト



映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』予告編





0 コメント:

コメントを投稿